古文書データベース[江戸前期]
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板取洞戸両村留山につき困却
正徳2年 長屋市蔵文書
正徳2年(1712)、板取山と洞戸山等が留山となり、伐採や立入が禁止された。庄屋をはじめ村民は驚き、相談した結果、留山解禁の嘆願書をもって代表が代官所に願い出て、聞き入れられない場合は村の百姓を総動員して代官所へ押しかけ強訴する手はずを立てた。
そこで同年6月板取村庄屋金右衛門等5人が代表となって、岐阜代官所に村の窮状を訴えた。結果、日常生活に必要な薪採取の許可は下りたが、大部分の村民は暮らしていけない状態であった。
たまりかねた板取村の百姓は、7月13日に岐阜代官所へ強訴した。また、頭取の治左衛門等2名は名古屋の尾張藩庁へ直訴した。